創業記念の挨拶文について
来賓からの祝辞の文例について
☆来賓からの祝辞の文例
ポイント:お祝い→招待へのお礼→節目にあたっての感慨→さらなる発展を祈る言葉と展開させるのが祝辞の基本です。
創業10周年、まことにありがとうございます。また、このような盛大なお祝いの席にお招きいただき、ありがとうございました。
本日、この喜びの節目を迎えられましたことは、社長をはじめ、社員の皆様の粉骨砕身のご努力のたまものと、心よりお喜び申し上げます。
御社とは、創業以来のお取引をさせていただいており、これまでの事業の展開と発展はつぶさに知っております。いつも感心いたしますのは、社長の方々の技術力です。その完璧なチームワークが、御社の発展を支えてきたのでしょう。
社長も社員の方々も皆、若いこと。それが御社の最大のエネルギーです。今後もその力をフルに発揮して、ますます社業を発展させ、20年、30年のお祝いの日も、ともに迎えられますことをお祈りしております。
☆来賓からの祝辞の文例
ポイント:業界の先輩としての立場での祝辞では、「節目にあたって気持ちを引き締めよ」という内容を述べるのもいいでしょう。
このたびは、御社創立30周年を迎えられ、心よりお祝いを申し上げます。また、晴れの記念式典にお招きいただき、たいへん光栄に存じております。
わたしは、創業時から御社とおつきあいをさせていただいておりますが、当時とは比べ物にならないほど、事業規模も人員も大きく拡大しました。ただいまの社長のごあいさつでは、さらに多角経営に乗り出すとのことで、御社はますますご隆盛を遂げることでしょう。
しかし、ここで取引先としてひとつだけお願いを申し上げておきます。それは「顔の見える会社」でいてほしいということです。業界内での年数だけは重ねている私ですが、これまで事業を拡大したことで人間味の薄れた会社を、たくさん見てまいりました。
御社には、いつまでも人間の情感あふれる会社でいてほしいと願っております。本日はまことにおめでとうございます。
主催者側からの乾杯のスピーチの文例について
各三商事株式会社、取締役副社長の藤井高広でございます。
ご来賓の皆様には、平素より多岐にわたるご支援をたまわり、まことにありがとうございます。また、本日は弊社創立五十周年記念式典に多数ご来場いただき、重ねてお礼申し上げます。
創立以来の五十年間を振り返ってみますれば、オイルショックあり、ドル高・ドル安、バブルありと、さまざまな波がございました。その波を泳ぎきり、今日のこの日を迎えられましたのは、本日ご来賓の方々のご支援あってのことと、心より感謝いたしております。
五十周年を迎えた今日は、我が社の振り出しの日でもあります。さらなる発展へと向かう、小さな一歩を踏み出しました私どもに、今後ともよりいっそうのご鞭撻をたまわりますよう、あらためてお願い申し上げます。
ではここで、乾杯に移らせていただきます。角三商事創立五十周年を祝い、ご来賓の皆様のご清栄とご繁栄を心から祈念いたしまして、
「乾杯」
ありがとうございました。
社長からのお礼のスピーチの文例について
ポイント:会社創業以来の歴史を振り返って、とりわけ思い出に残るようなできごとを紹介してみる。
ポイント:社史や年鑑からデータを拾ってくるとその当時の時代相について具体的に語ることができます。
ポイント:社員はじめ関係者各位への感謝を述べることを忘れずに。
ポイント:単なる思い出ばかりでなく、経営者としての信念や今後の経営理念についてもふれてみる。
ポイント:二十周年を新たなスタートとして、次の二十年への展望を語る未来志向でスピーチを結んでみる。
ただいまご紹介にあずかりました、朝風龍一郎でございます。本日はAスーパーマーケット株式会社の創立二十周年の式典にご臨席をたまわりまして、まことにありがたく、厚くお礼申しあげます。
思い起こせば、当社が創業した昭和六十三年は、青函トンネルが開業し、瀬戸大橋が開通するという、大変おめでたい年でした。ソウルオリンピックが開催され、水泳の鈴木大地選手や柔道の斉藤仁選手などが金メダルを獲得したことを記憶しております。
ちょうどその頃でございました。私は商社のサラリーマンに見切りをつけて、小さくとも地域にしっかり根を下ろした、スーパーを開いてやろうと決意を固めて、この事業を立ち上げた次第でございます。
自宅を店舗に改造して、家族三人で営業を開始はしたものの、販売スタッフの採用・教育、食材や生活財のメーカーさんからの仕入れと品揃え、店舗内の商品配置、在庫管理、配送、宣伝広告等々、当初は何から何まで思うように任せず、売り上げもなかなか伸びませんでした。資金繰りに失敗して支払いが滞り、もうこれでお終いかと絶望の淵に立たされたことも何度となくございましたが、そのつど、メーカーや卸の社長さん、地元の信用金庫の主任さん、そして親愛なる社員の皆々さんにAスーパーマーケットの絶体絶命のピンチを助けていただくことができました。
本日ご列席の数多くの「救い主の皆さま」に対し、高い席からまことに恐縮ですが厚く厚くお礼申し上げます。
このようにおおぜいの方々のご支援、ご協力のお蔭をもちまして、幸いなことにAスーパーマーケットは、競合他社との熾烈な生存競争に一歩もひけをとることなく、展開店舗六十五店のビッグチェーンへと育ってまいりました。この成功の一因は、やはり出発当初のわが社の基本理念であります「地元第一主義」「お客様第一主義」の成果ではなかったかと、ひそかに考えておるしだいです。
ご承知のように私どもの業界の前途はまことに多難です。しかし、これからも初心を忘れることなく「次の二十年」めざしてたゆまず精進を続けてまいりたいと思いますので、なにとぞご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
「スピーチあいさつ実例大事典」より
「乾杯・献杯・中締め 実例事典」より
「あいさつ・スピーチ常識事典」より